自己分析、皆さん就職活動の時やりましたか?
もしかしたら航空専門学校を卒業して、推薦で今の会社に入社したのであれば、やったことないよ!という方もいるかもしれませんね。
今回はやったことある方もない方も、転職活動における自己分析の必要性や便利でハイクオリティーなサービスも紹介していこうと思います。
なぜ自己分析で長所と短所を洗い出すことが大事なのか
まず自己分析をする目的ですが、自分自身がどんな人間なのか。
特徴、性格、長所、短所、価値観・・・こんなものを明文化することです。
特に長所・短所を明確にしておくことが重要になります。
ではなぜ自己分析で長所・短所を洗い出すことが大事なのでしょうか。
長所・短所は面接でのテッパン質問の一つ
「あなたの長所と短所をエピソードを含めて教えてください」
この手の質問は王道中の王道、いわゆるテッパンの質問というヤツです。
企業はこの質問を通して入社後に社風となじめるか、力を発揮してくれそうか、など様々なことを推し量ります。
自分を客観視できているとアピールできる
自分の長所・短所を把握しているということは、自分を客観視できているといえます。
企業の人事担当者からすると、仕事においても感情的にならずに論理的に問題解決をしていけるだろう、という期待を持たせることができるでしょう。
また物事を客観的に見ることができる人はミスが少なかったり、コミュニケーションも円滑にとれる傾向があるようです。きっと直感的に動くことはせず、周囲も観察する目があるということなのでしょう。
社風や欲しい人材とマッチしていることをアピールできる
長所を挙げてくださいと言われてぱっと思いつくのはせいぜい2,3個なものでしょう。
でもしっかり自己分析をしていくと4,5個くらいはエピソード付きで長所として説明できるものが見つかると思います。
その中から採用試験を受ける企業に合わせてチョイスすれば良い訳です。
「長所=一番秀でているもの」ではないということですね。
航空整備士として説明しやすい長所の例
責任感
航空整備士という過酷な仕事を続けて来られたあなたの動機に「責任感」があることは間違いないです。
飛行機やヘリコプターを飛ばすには強い責任感が必要です。
普通に考えたら面倒くさい作業の連続。
プレッシャーに押しつぶされそうになりながらトラブルシューティングをしたり、時にはフライトを止める判断を下したり。
そんな行動を支えてくれたのはあなたの責任感だと思います。
どんな企業も責任感を持って仕事に取り組んでくれる人は欲しいと思うのではないでしょうか。
分析思考力
航空整備士は基本的にはマニュアルに従って点検作業、整備作業を行います。
でもマニュアル通りではいかない作業も多かったのではないでしょうか。
近年はモジュール交換が多くなり、エンジニアならぬチェンジニアなる言葉まで出てきていますが、それでもトラブルシューティングでは事象を整理して論理だてて不具合の核心を探していく。
整備士ならみなさんやられていますが、実はとても難しいスキルで他の業界、職種でも歓迎される能力の一つだと思います。
学習欲(知識欲)
航空整備士というのはとてもとても幅広い分野の知識が求められます。
業務中の経験だけではとても資格取得できませんし、先輩の知識に追いつくこともできません。
はじめは辛かった勉強もしだいに日常生活の中でもいろんな疑問を持つ習慣が付いて、調べて知識が増えて、という流れが習慣付いた人も多いのではないでしょうか。
未経験の分野へチャレンジする際に、年齢分のハンデも十分リカバリーできますよ!という力強いアピールになると思います。
【自己分析を一瞬で終わらせるサービス3選】
ここまで自己分析をする目的やメリット、長所の例などを解説してきましたが。
でも、そもそも自己分析の方法が分からないよ、という方に向けて便利で、しかもハイクオリティな自己分析ができるサービスをご紹介します。
転職サイトの自己分析ツール
簡単な質問に答えていくだけで自己分析ができるツールを提供している転職サイトがあります。
その代表的なものを紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。
doda「キャリアタイプ診断」
設問:120問
所要時間:10~20分
この診断で分かること:
「性格・気質傾向」「能力傾向」「行動基準」「向いている仕事スタイル」「向いている企業風土」の項目に分けて個人の行動傾向やキャリアの適性が分かります。
特徴:
強みや弱み、能力傾向などを診断し、適した働き方や企業風土などを多角的に分析してくれます。
また診断結果のまとめとして、総合的な評価のコメントを文章で解説してくれるので、職務経歴書や面接での受け答えに活用しやすいと感じました。
リンク:doda「キャリアタイプ診断」
リクナビNEXT「グッドポイント診断」
設問:293問
所要時間:約30分
この診断で分かること:
18種類の強み(素質)のうち、上位5つを診断、解説してくれます。
特徴:
リクルートが持つノウハウを存分に活用して独自に開発した診断サービスです。
設問数が293問と他のサービスと比べてかなり多くなっていますが、その分詳細な分析が望めます。
せっかくやるのであれば精度の高い診断でなければ意味がありませんよね。
それと最大の特徴は、リクナビNEXTから応募する際にこの診断結果を添付することができるという点です。
利用者にも企業にとっても良いサービスだと思います。
リンク:リクナビNEXT「グッドポイント診断」
マイナビ転職「適性診断」
設問:58問
所要時間:約15分
この診断で分かること:
「自分の強み・弱み」「仕事に求めること」「仕事の基礎力」などを診断することができます。
特徴:
前半のパーソナリティ診断では、行動傾向から特異な能力・苦手な能力を診断することができ、後半のバリュー診断では仕事に対する価値観、仕事観のようなものを診断することができます。
そしてこのパーソナリティ診断とバリュー診断の結果を総合的に分析してくれたり、苦手な分野をどうカバーしていけばよいかというアドバイスもしてくれます。
そして診断後には企業が求める「適性基準」と診断結果をマッチングさせて求人を探してくれるサービスもあります。自分では探しきれなかった企業と出会えるチャンスにもなりますのでぜひ活用してみてください。
リンク:マイナビ転職「適性診断」
ストレングスファインダー
まずストレングスファインダーというものをご存じでしょうか。何やら聞きなれない言葉が出てきたな、という方も多いと思います。
ストレングスファインダーとは、米国のGallup(ギャラップ)社が提供しているサービスで、日本語にも対応しています。元々ドン・クリフトンという心理学者が開発・提唱した「才能診断ツール」です。ドン・クリフトンは「才能=強みの元」と定義していて、それは無意識に繰り返し現れる思考、感情、行動のパターンだといいます。
ストレングスファインダーでは才能を34の資質に分類しています。
その34の資質のうち、最も優先度の高い能力や行動パターン5つが診断結果として表示されます。
この上位5つの資質は行動傾向にも強く表れるため、活用の仕方によっては強みにも弱みにもなり得るということです。
つまり上位の資質を意識的に使えるようにすることで、強みとして才能を発揮できるようにする。それがストレングスファインダーです。
設問:177問
所要時間:約35分
この診断で分かること:実行力の素質9つ、影響力の素質8つ、人間関係構築力の素質9つ、戦略的思考力の素質8つのうち、あなたの思考や感情、行動パターンなどで現れる上位5つを診断できます。
特徴:ここで紹介する唯一の有料サービスです。有料のため、取り掛かりのハードルは少し上がりますが、世界的に有名で実績もある方法です。実際に企業でも社員教育の目的で広く用いられています。
つまり自分の強みを知る、思考や行動パターンを知るというのは、何も就職活動や転職活動のためだけではなく、自分の人生を豊かにするために重要なことなのです。
書籍の中には各資質が意味することや、ストレングスファインダーで得た診断結果の活用法などが詳しく書かれています。
約2,000円の書籍でウェブ診断に使用する専用のアクセスコードが付いてきますので、かなりお得だと思います。
転職エージェントとの面談
自己分析の最終奥義は、転職のプロに手伝ってもらって自己分析をする方法です。
正直に「自己分析がうまくできない」「自分の強みが分からない」と伝えてみましょう。これまでの経験や成し遂げたこと、失敗したことなど会話をする中でその糸口を探す手伝いをしてくれます。
また人に話すことで頭の中が整理されて、「そういえば自分はこういう事が得意だな」とか「好きだな」という発見もあると思います。
せっかく無料で利用できるサービスですので、目一杯活用しましょう。
さいごに
自己分析は一度やればいいというものではなく、何度もやって分析を深めていくことが大事です。
転職活動も進むにつれて新しい価値観や好きなものに気付くかもしれません。
一度やって満足することなく、ぜひ2回目、3回目も時間を空けてやっていくようにしてください。