転職活動の進め方

【航空整備士の転職】転職で実現したいことは?目的を明確にしよう

転職活動は目的を決めるところから

転職活動を始める際に、まず考えなくてはならないことは何でしょう。

それは「転職活動の目的」を決めることです。

よりよい転職活動、後悔しない転職活動をするためには転職で実現したいことをしっかりと考えて、それに向かって行動していくことが重要になります。

では航空整備士の皆さんにとって転職で実現したいこととはなんでしょうか。

転職の動機となる理由には大きく分けて2種類あります。

一つはもっと大きな仕事がしたい、自己実現を叶えたい。という自己成長系

もう一つが今の仕事の不満点を変えていきたいという改善系

転職の動機はどちらでもいいですし、はじめにキチンと頭の中を整理して、この転職で自分はこれを実現するんだ!という目標を設定しておくことが必要になります。

もちろん転職しようと思った理由は一つではないでしょうし、複数あっても良いです。

でも注意してほしいのは、「せっかく転職するなら○○もあったほうがいいな」という、どうせ転職するんだから…という「ついで」「欲張り」転職は往々にして失敗するケースが多いと感じます。

転職活動が進むにつれてブレてしまわないようにも、始めにしっかり核となる転職の目的を定めておくことをおすすめします。

でもいきなり転職の目的と言われてもふわふわしていて、どう考えたらよいか分からないという方も多いと思います。

そこで転職の目的の決め方の例のようなものをいくつか提示してみたいと思います。

これらを参考に自身の頭の中を整理してもらえたらと思います。

転職で実現したいこと~成長編~

新しい分野にチャレンジ

航空整備士とは違うジャンルで経験を積みたい、新しいことにチャレンジしたい。という人は異業種、もしくは異職種への転職を目指すことになります。

一旦リセットして仕切り直しとなりますので、メリットもデメリットもあります。

メリットとしては、

  • 本当にやりたいことにチャレンジできる
  • 航空整備士では叶わなかった大きな環境の変化が実現できる
  • 長期的に見ると年収アップも望める

もちろん逆に

  • これまでの経験が活かしにくい
  • 短期的には給料が下がりやすい
  • 年齢のハンディキャップ

等のデメリットもあります。

これらをてんびんにかけて、それでもチャレンジしたいんだと思うのであれば大いにやる意味はあるでしょう。

裁量の大きい仕事がしたい

航空整備士も資格を取って、機体1機まるごと責任もって見るんだ!
という意味ではとても責任も大きく、みんながみんな希望すればできる仕事でもありません。

それでも今の仕事よりもっと大きな権限を持って大きなプロジェクトを動かしたい!

大手に行ってスケールの大きな仕事がしたい!

という人は裁量の大きな仕事を探してみるのが良いかもしれません。

裁量が大きいといっても幅広い業務の決定権があるようなベンチャー企業タイプと、専門職でその分野に関しては人もお金も大きな裁量権を持てる大企業タイプがあります。

自分がどんな裁量を求めているのか理解する必要がありますね。

外資系企業で自分の力を試したい

近年実力主義、成果主義を掲げる企業が多くなってきたとはいえ、依然日系企業では実質的に年功序列的な考え方は多く残っていると思います。外資系企業に行けば自分の能力や資格に対してダイレクトに絶対評価として返ってきますから自分の力を試す場としては良いでしょう。

外資系のエアラインに転職することも、異業種へのチャレンジも可能なため、幅広い選択が可能になります。

そのため、外資系企業で働いて、最終的にどうなりたいのか。という部分を掘り下げる必要があるでしょう。

転職で実現したいこと~不満改善編~

給与・年収などの待遇を改善したい

現在の給料に納得がいっていない。仕事の内容に対して待遇が見合っていないと感じて転職を始めた方は転職によって給与アップすることが目的になると思います。

航空整備士は資格の数によって給与が上がっていく体系が多いと思いますが、それも一定のところで頭打ちになります。

より良い待遇で働きたいと考える方は整備士以外の道への転職も考えるべきでしょう。

夜勤や土日出勤はもう嫌?働き方を変えたい

航空整備士は仕事柄どうしても夜勤があったり、土日祝日も整備作業をすることが多いと思います。

若いときは良いですが、歳をとるにつれて体力的にしんどくなってくるもの。

今のうちに日勤のみ、平日のみの仕事に変えたいと思う方は完全週休2日制の企業への転職が目的になると思います。

休みの日まで勉強したくない?プライベートの確保

仕事をする上で日々勉強なのはどの仕事でも同じです。

しかし航空整備士はそのウェイトが重すぎると感じています。新たな資格取得の予定が決まると、受験が終わるまでプライベート返上、家族サービスもろくにできずに部屋にこもる。。。

なんてことは誰しも経験した事があると思います。

やはり自分や家族との時間を大切にしたいと考える方は多職種や他業種への転職が目的となるでしょう。

同時に休日出勤の頻度や残業の時間数も考慮に入れて企業選びをする必要があります。

NEXT STEP! 転職軸を決めよう

ここで決めた転職活動の目的は、次のステップである「転職軸」の前哨戦でもあります。

転職の「核」を決めた次は「軸」を決めていきましょう。

-転職活動の進め方