異業種への転職

航空整備士は家族との時間を取りづらい!家庭不和の原因にも!?

航空整備士は生涯勉強!

そんなこと当然だと思ってみなさん航空整備士の道に進まれたことでしょう。

でも実際経験してみると予想の何倍もつらい!

今回は航空整備士が転職を考える理由上位に挙げられるプライベートの時間が少ないことについて紹介したいと思います。

受験前は何よりも試験勉強が優先される

言葉の通り、何よりも!です。

航空機整備士を生業にする以上、ライセンスを取らない事には始まらない。給料も増えない。

だから、受験前には他の何よりも勉強を優先するのです。

旅行なんて当然いけない。付き合っている彼女がいれば結婚は試験が終わってからです。

試験に向けて勉強している中、奥さんの妊娠が分かったがとても上司に報告できない。なんて悩みも良く聞きます。

受験が決まり、テキストを受け取ってから受験までノンストップで駆け抜けます。

友達から遊びに誘われても、
「ごめん、今日は勉強しなきゃ」と断る。


彼氏や彼女からデートに誘われても、
「ごめん、今日は勉強しなきゃ」と断る。


家族から旅行に誘われても、
「ごめん、今日は勉強しなきゃ」と断る。

やっている本人は勉強を頑張るのみですが、相手をしてもらえない恋人・子供たちにとってはつまらない1~2年になることでしょう。

休日でも勉強するために出社することも

試験が近くなると休日も出社して勉強漬け。

機体や装備品の資料が会社にしかなかったり実機を見て勉強した方が効率も良いことから、休日に会社で勉強することが多々あります。

初めのうちはめっちゃ勉強進むわー!って喜んで通いますが、2機種目、3機種目ともなるとしだいに「休みの日まで会社出てきて何やってんだろ」と嫌になりませんか。

当然勤務扱いではないので、法的にはグレーな範囲ですね。

家族との時間は当然とれない!家族不和の大きな原因

試験勉強も終盤になると勤務終了後も会社に残って勉強、休日も会社に行って勉強。

そうなると当然家族との時間なんて皆無です。

今はやりのDINKSのように夫婦二人でお互いバリバリやっている家庭はいいですが、小さい子供がいた日にはもう大変です。家事育児のほとんどをパートナーにお願いする形になってしまいます。

整備士という仕事に理解のあるパートナーだったとしても、負担が大きくなるのは免れません。

航空整備士の家庭で、すれ違いから家庭内不和につながって離婚したという話はよく聞きます。

そうならないためには普段から家事育児に積極的に参加するなど工夫や話し合いが必要でしょう。

試験勉強から逃れる方法はこの2択しかない

もう生涯試験勉強を続けるなんて嫌だ!

そう思ったとき、どうすればいいのでしょうか

答えはこの2択です。

間接部門に異動願いを出す

一つ目の方法は「間接部門への異動願いを出す」です。

間接部門であれば新たにライセンスを取得する必要はないため、プライベートの時間は増えることになるでしょう。

部署の一例をあげるとすれば、例えば品証、機材管理、整備管理などです。こういった部門でももちろん勉強は必要ですが、少なくとも新しい国家資格が必要になることはないでしょう。

勉強にプライベートな時間を取られるのが嫌だという人はそれだけで負担軽減になると思います。

航空整備士を辞めて転職する

もう航空機の勉強はおなかいっぱいだ。勉強するにしても新しい分野の知識を学びたいと思った方は転職して異業種へうつることをおすすめします。

かくいう私も航空整備士から建築業界へ転職した異業種転職組の一人です。

同じツールを使って作業するにしても全く新しい経験ができるでしょう。

「航空業界の常識は他業界の非常識」身をもって体験しました。

まずは転職サイトと転職エージェントに登録して情報収集をするところから始めましょう。

転職エージェントに航空整備士経験者はどんな需要があるのか聞いてみましょう。

意外と整備士の経験を重宝してくれる企業はたくさんあると気づくでしょう。

まとめ

航空整備士は生涯勉強を続けなければならない職業です。

ライセンスを取得するためには、受験前には他のことを犠牲にして勉強に専念しなければなりません。

休日や勤務後も会社に残って勉強することも多く、家族や恋人との時間はほとんどありません。

このような状況は、家庭内不和や離婚の原因にもなりかねません。

プライベートの時間を増やすためには、間接部門への異動や転職を検討することが一つの方法です。

しかし、それにはそれなりのリスクやコストもあります。航空整備士として働くことのメリットとデメリットをしっかりと考え、自分にとって最適な選択をすることが大切です。

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