「転職しよう」
誰しも一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
航空整備士のみなさんが転職しようと思ったときにまず考えることは、同業他社で整備士を続けるのか、別の道を歩んでいくのか。というところだと思います。
今日はこの大きな選択をする助けになればと思い、考えておくポイントを解説します。
なぜ航空整備士になったの?初心を思い出してみる
まず、あなたが航空整備士の道を目指した理由はなんでしたか?
整備士を辞める辞めないの判断を下す前に冷静に振り返ってみましょう。
飛行機・ヘリコプターが好きだった
航空業界に入る人はこの理由が多いのではないでしょうか。
飛行機もしくはヘリコプターが好きで、あるいは空飛ぶメカの塊にあこがれてこの世界に入ったのではないでしょうか。
今振り返ってみてどうでしょうか。夢を実現した今、理想と現実のギャップに悩んでいるという方も多くいるでしょう。想像していた業務、働き方とどう違って、何を不満に思っているのかを書き出して整理してみましょう。
整備士を続ける、辞める、どちらの選択をするにしてもそれらの問題を解決することが今後の人生の中で重要な問題になります。
手に職をつけたかった
正規雇用、非正規雇用の格差拡大が叫ばれる世の中で、やはり資格を持っている。技術を持っているというのは大きな武器になります。それを求めて航空業界、航空整備士になったという方は整備士を続けることをおすすめしたいと思います。
その理由としては航空整備士の資格を持っていれば職に困ることはないこと。ロボットやAIが今より広く浸透する今後20年、30年の間においても航空整備士という職はあり続ける可能性が高いこと。資格を投げ打って外の世界へ出ることで一時的にでも不安定な状態になりかねないこと。などがあります。
ただ、これまでの整備士の経験を活かして他業種のメカニックとして働くという道もありますが、これも国家資格という後ろ盾が無くなってしまう事は念頭においてよく考える必要がありますね。
空港で働きたかった
たくさんの人が行き交い、色んなドラマが生まれる空港に憧れをもってこの業界に飛び込んだ人もいるでしょう。
なぜ空港で働きたかったのかをもう一度思い出してみると良いかもしれません。
たくさんの人の笑顔に触れられるから?
英語(外国語)を活かして働きたかったから?
交通インフラを支える仕事がしたかったから?
そんな人は職種を変えて、空港で働き続けるというのも一つ選択肢かもしれません。
整備士からグランドスタッフへの転職は難しいかもしれませんが、整備士の経験を活かして機械設備の保守や搬送機器(ベルトコンベア)の保守管理などの仕事は即戦力として取り組めるのではないでしょうか。
航空整備士をやめる前に考えたいポイント
では航空整備士はやめて、全く別の新しい仕事を始めようとするときに、考えておくべきことは何があるでしょうか。
未経験で転職できる企業はあるか
そもそもの話になってしまいますが、航空整備士を辞めて新しいことを始めようとすると、当然未経験での転職となるでしょう。雇ってくれる会社があるかというのはしっかり考えておかないといけません。
そもそも未経験転職一口に言っても3つの種類があります。
業界は同じだけど、職種が未経験
業界は違うけど職種は同じ
業界も職種も未経験
一般的に年収を上げやすいのは1と2の業界か職種かどちらかは軸足を残しつつ、新しいことにチャレンジしてスキルアップをしていくことだと言われています。
ただし航空整備士の場合、給料が上がりにくい仕組みがあるのも事実ですので、転職先があるうちに先を見据えて新しい業界・職種に飛び込むことも考えて損はないと思います。
未経験転職で重要になるのが①年齢②前職で得たスキル③前職で達成したことです。
転職市場での価値というのは自分では分からないものですから、その道のプロ(転職エージェント)に相談してみることをおすすめします。
航空整備士を辞めて後悔しないか
上で書いたように、誰にでも航空整備士を目指した理由、夢があったはずです。
転職してしばらくはきっと整備士の頃の楽しかった思い出や経験を思い出して、本当に転職が正しい道だったのかと悩むことがあると思います。
それでも新しい道を歩んで整備士では実現できなかったことを達成するんだという強い決意は必要でしょう。
未経験職種でのキャリアプランのビジョンが明確に描けるか
これを読んでいる方は恐らく大半が20代、30代の方でしょう。
未経験職種へ転職したとして、この先30年40年のキャリアプランは描けていますか?
もちろん未経験への転職でどんなステップアップをしていけば良いのか分からないと思います。
でも分からないまま転職するのは危険です。
しっかりとその業界の知人や転職エージェントに相談するとか、面接の中で採用担当者に質問してみるとか、将来のビジョンをクリアにすることが必要です。
迷ったら色んな情報を見聞きして、比べてみよう
ここまで色々と書きましたが、初めての転職で分からないことも多いでしょう。
一つ確実に言えることは、情報は多ければ多い方が良いという事です。
色んな情報を仕入れて、悩みに悩みぬいて判断すると良いでしょう。
その重要な情報をどこから仕入れたら良いかという話ですが、一番手っ取り早くて信頼性のある情報を得られるのが、転職エージェントです。
今はまだ本当に転職するかも分からないし。。。と悩んでいる方がいるかもしれませんが、
まずは登録・面談をしてみて正直にすべて話してみましょう。
転職市場の動向を知りたい、どんな転職が向いているかアドバイスが欲しい。
こんな相談でも本当に皆さん親身に手伝ってくれて、情報も教えてもらえます。
まずは2~3社登録して、フィーリングが合う担当者を探してみると良いでしょう。