転職活動の進め方

【航空整備士の転職】転職の成功/失敗の分かれ目は準備作業にあり。転職軸20例紹介

転職活動成功のカギは準備作業にあり!

段取り八分、仕事二分

「段取り八分、仕事二分」一度は耳にしたことのあるフレーズではないでしょうか。

これは事前準備の大切さを表したものです。

仕事の8割は事前準備に費やされるもので、逆に言えばしっかりと下準備をしておけば、あとはその計画に従って粛々とタスクを消化すれば仕事は完遂できる。というものです。

例えば航空機の整備作業においても、定時整備の前にはマニュアルを確認して、必要なツール、部品、消耗品等を洗い出して、隣の機体の整備班との調整は必要かな?とか部品は事前にオーダーかけておこう、とかこの作業は誰に任せようか、とかとか実際の作業の前に色々と準備を行いますよね?

転職活動においても同じで、実際に企業へ応募していく前の下準備をしっかりとしておけば、スムーズに企業選び、書類選考、面接…と進めることができるでしょう。

転職活動の軸が決まる

では転職活動における事前準備とは何か、というと自己分析や業界研究など色々とあると思いますが、それらの大元、木でいうところの太い幹に当たる「転職軸」を決める。という作業になります。

転職軸とは、自分がどんな企業で、どんな働き方で、どんなキャリアプランを描いていきたいのか。つまり転職活動において重視していく条件のことです。

転職活動は一日二日で終わるものではありません。終始ブレずに転職活動をしていくには必ず必要になるものです。軸がしっかりしておらず、後々こんなはずじゃなかった…という転職にしないためにもしっかりと時間をかけて考えていきましょう。

転職したい理由、仕事を辞めたい理由を箇条書きにしよう

転職軸を決めるためにまずは自分の中になんとなくふわふわとある転職したい理由、今の仕事を辞めたい理由をリストアップしてみましょう。

言語化することが大事なので、頭の中で整理するだけではなく、紙やエクセルシート、メモ帳などを使って書き出してみましょう。大事なのは

  1. 将来の理想像をしっかりとイメージする
  2. 現状と理想像を比較して、このままでは足りない部分や実現できそうにないポイントを考える
  3. 現状満足している部分、変えたくない部分があればリスト化する

以上の3つです。

それはつまり転職先に求めること

ここでできたリストは今の仕事において不満に思っていること、脱却したいこと、これからチャレンジしたいこと、つまり今回の転職活動において企業に求めることです。

このリストをジャンルごとに整理することで「転職の軸」が決まっていきます。

軸となる条件の例

給料や手当など待遇に関する軸

  • 年収(○○〇万円以上)
  • ボーナス(年間〇ヶ月以上)
  • 手当類(家族手当、通勤手当)
  • インセンティブ
  • 福利厚生の充実(年金制度、持株会制度、カフェテリアプラン)

休日や勤務時間など働き方に関する軸

  • 年間休日数(年間〇〇日以上)
  • 完全週休二日
  • 日勤のみ
  • 休暇制度の充実
  • 所定労働時間(一日7.5時間)

評価や昇進などキャリアに関する軸

  • 成果主義
  • 年功序列
  • 人事評価制度
  • 資格取得支援制度
  • 教育・研修制度

会社組織に関する軸

  • 外資系企業/日系企業
  • 上場企業/非上場企業
  • 社員数
  • 海外での事業比率
  • 離職率

思考整理におすすめのツール

どうでしょう、リストは出来そうですか?

方法はどんな形でも大丈夫です。紙に書き出すも良し、スマホのメモアプリを使うも良し、パソコンでWordやExcelを使うのも良し。

でも一番のおすすめはマインドマップのアプリです。

頭の中で絡まり合った紐を1本1本ほどいていくような感覚で、するすると思考を整理することができます。

使い方や「マインドマップとは」、という部分はこちらの記事で詳しく解説していますので、気になった方はぜひご覧ください。

【転職軸・自己分析】転職活動にマインドマップをおすすめする3つの理由

無料アカウントでも基本的な機能は問題なく使うことができます。

だまされたと思ってぜひ一度体験してみてください。

リストが出来たら優先順位をつけよう

たくさんの条件や希望が出てきたことでしょう。

次はこれらに優先順位をつける作業です。リストすべてを満足できる働き方ができれば100点ですが、

なかなかそうはいかないでしょう。

少なくとも絶対に外せない条件、絶対に避けたい条件は最優先に、絶対ではないが優先したい、できれば避けたいという条件もランク付けをしましょう。

逆に今の職場で実現できているもので、これは絶対変えたくないものも優先順位を高くと良いと思います。

隣の芝生は青いとはよく言ったもので、いざ転職してみるとこの部分は前の職場の方が良かったな、と思う事は多々あります。転職後に公開しないためにも、外したくないポイントはしっかりと入れておきましょう。

転職軸を確立するメリット

そもそも転職軸を決めて何か良いことあるの?転職活動の中でどう使ったらいいの?という疑問に答えていこうと思います。

業界選び、企業選びの選択肢が絞られる

まずは実際に転職活動において動き始めるファーストステップが業界選び、企業選びだと思います。

「転職の軸」がしっかりと定まっていればそれに合致する業界や企業を選別していく作業になります。

イメージとしては絞り込み検索ができる状態です。

世の中には膨大な数の企業が存在し、また求人もあります。

その中で自分の理想の転職が実現できる企業は、ほんの一握りなのです。

指針が無い状態では、そんな一握りの企業にたどり着くことは出来ません。

そして面接でもブレブレの回答になるでしょう。

理想の転職を実現するための羅針盤が「転職軸」でもあるのです。

志望理由に活用できる

「転職軸」を基に志望企業を決めて採用試験を受けるとき、その「転職軸」がその企業を志望した理由です。

なぜならそれは、あなたの理想の将来像を形にしたものですから。

逆に言えば、自分の中で転職を通して実現したいことが固まっていないのに「私の理想に御社がマッチしているんです」と説明したところでその内容はちぐはぐなものになって、どこかでボロが出るでしょう。

始めにしっかりと軸を決めておくことで、受ける企業ごとに志望理由で頭を悩ませるなんてことはなくなるはずです。

もちろんすべての企業で同じ志望理由にはならないでしょうから、少しずつアレンジする必要はありますが、ベースができていると非常に楽です。

まとめ

今回は転職活動を始める場合のファーストステップとして「転職の軸」を決める方法と、活用方法について説明しました。

恐らくほとんどの方が在職中に転職活動を行うと思います。

実際に面接が始まるとかなり忙しくなると思いますので、始めにしっかりと軸を固めておくことをおすすめします。

転職軸が固まったらいよいよ具体的に転職先を考えるフェーズに入ります。

航空整備士にとって整備士を続けるのか、未経験職種へ転職するのかは非常に大きな決断となります。

こちらの記事で考え方も解説していますので、迷われている方はぜひご覧ください。

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