マインドマップとは
マインドマップとは、頭の中で考えていることを紙などに書き出して、整理・理解するための手法のことです。
放射状にキーワードやイメージをつないで頭の中の地図のようなものを作っていきます。
完成形はビジュアル的にも見やすく、アイデアの具現化や深掘りに適していることから世界中でビジネスや学習において使用されています。
また、マインドマップを使うことで複雑な概念もコンパクトに表すことができ、非常にはやく理解することができると言われているんです。
転職活動でマインドマップを活用するメリット
では、このマインドマップを使うことで、転職活動においてどんなメリットがあるのかを紹介していきたいと思います。
自己分析を深掘りしやすい
マインドマップはどんどん枝葉を伸ばしていくものです。
おのずと一つのキーワードに対して「なぜなぜ」と考えることで、広がりや深掘りに繋がっていきます。
例えば自分の長所を考えるマインドマップを作っているとしましょう。
キーワードの一つに「コミュニケーション能力」を挙げたと仮定します。
その先の枝葉にはなぜコミュニケーション能力が長所と思うのか。そこから連想するキーワードを挙げていきます。
「業務での折衝経験」「後輩指導」「笑顔」「聞く力」…
この枝葉に対してもなぜなぜを繰り返して枝葉を増やしていきます。
そうすることで自然と深掘りもできるし、一つの物事に対して多方面から考えられるようになります。
これは自己分析だけでなくて、面接の際にも有効に活用することができます。
後から書き足し、見直しがやりやすい
一度作り上げたものでも、マインドマップなら容易に書き足してアップデートしていくことができます。
さらに深掘りをしたり、新しい視点の枝葉を付け加えたり。
自己分析も一度やったらおしまい、ではなく転職活動が終わるまで何度も書き加えられるというのは大きなメリットの一つだと思います。
また、マインドマップは文章ではなく、短いフレーズだったり単語で構成されるものです。
そのため後から見返したときに全体像を把握しやすいというメリットもあります。
これは自分が持っているいくつかの長所がある中で、この業界、この企業に対しては自分のこの長所がマッチするだろうな。といった戦略を立てる上でも役立つのではないかと思います。
楽しく思考整理ができる
転職活動では転職軸を決める、自己分析、職務経歴書、過去の自分や将来の理想像を考えて文章にする作業が多くあります。
これは文章を書くことが苦手な人に取ったら苦痛な作業ではないでしょうか。
でもそれらは避けては通れない道ですし、企業側からすると少ない判断材料の一つとなり非常に重要なファクターとなるのも事実です。
そんなとき楽しく思考整理ができるツールが「マインドマップ」なのです。
マインドマップを使えば直感的に思いついた単語やフレーズを使ってサクサクと思考整理ができていきます。考えて考えて一つの分を作っていくというのは確かに苦しい作業ですが、これは半ばゲームのような感覚になってきます。
それに自分の考えがどんどん形になっていくのを見返すのも面白いですね。
マインドマップを使って自己分析を深堀りする方法
中心もしくは左端にテーマとなるキーワードを書く
マインドマップの作図の方法には大きく2つの方法があります。
「中央から放射状に広げていく方法」と「左端からツリー状に広げていく方法」です。
どちらでもやりやすい方で構いません。
自己分析のテーマ例15個
自己分析って何から取り組んだらいいか分からない、という方はここで挙げる15の例の中からテーマを選んで自分自身の考えやこだわりについて考えてみてください。
- 長所
- 短所
- 好きなこと
- 苦手なこと
- 性格
- 小さい頃の夢
- 信念
- 資格
- 成功体験
- 失敗体験
- 頑張ったこと
- 働く目的
- 理想の職場
- 休日の過ごし方
- 仕事で大事にしていること
一つ目の階層は思いつくままに書き出してみる
選んだテーマを中央(左端)に置き、「Tab」で新しい吹き出しを作ります。
この階層には選んだテーマ、例えば『長所』を選んだとすると、自分の長所として思いつくポイントをできるだけ多く書き出していきます。
この時一つトピックを記入したら「Enter」を押すことで、同じ階層に次々吹き出しを作っていくことができます。
以降の階層はなぜなぜを繰り返す
次に、書き出した長所であると感じるポイントに対して、なぜなぜを繰り返していきます。
できれば5回、最低でも3回はなぜそう思うのか?という問いを繰り返して、深掘りするよう心掛けてください。
そうして出来上がったマインドマップはまさにあなたの心の地図です。
深い階層で出てきたキーワードこそがあなたの価値観です。
あとはエピソードを交えながら文章化すれば自己分析の出来上がりです。
おすすめのマインドマップはMindMeister
最後におすすめのマインドマップツールを紹介して終わりたいと思います。
マインドマップを作成するためのツール・アプリは世の中に数多くありますが、その中でおすすめしたいのが『MindMeister』です。
はっきり言ってめちゃくちゃ良いツールです。
MindMeisterの良いところは何といっても直感的で分かりやすいという点です。
操作性もデザイン、色使いもデフォルトのままで非常に使いやすいです。
もちろん色んな設定項目がありますので自分好みにカスタマイズすることもできます。
それからwebブラウザ上で操作ができるという点も他にはない良い点です。
マインドマップは活用すればするほど大きなマップに成長し、それに伴って文字数も増えていきます。
そんなときに、どこまでマップを大きくしようが重くならないんです。
それに編集するそばから自動でクラウド上へ保存してくれるので、「あ!昨日寝る前に作業してたマップ保存忘れてた!!」とか「パソコンがフリーズして今日の作業が台無しだよー」なんてことから解放されます。
そしてそして、クラウド上に保存されるということは・・・!?
そうです、どの端末からもアクセスできるんです。
自宅ではPCから。移動中の電車の中からスマホで同じマップを編集。なんてこともできます。
また、吹き出しを増やすのは「Tab」もしくは「Enter」キーのワンタッチです。
しかもその吹き出しは自動で位置調整までしてくれるのでわずらわしさが一切なく、サクサク気持ちよくマインドマップを作っていくことができます。
このように非常に使い勝手がよいマインドマップになっています。
逆にMindMeisterに弱点はあるのか、と考えてみても特筆すべき欠点はありません。
あえて言うなら無料会員だと3つまでしかmapが作れないということでしょうか。
MindMeisterの利点欠点をまとめておきます。
MindMeisterの利点
- 直感的で操作性、視覚的にすぐれている
- Mapが大きくなっても重くならない
- 複数の端末で同期できる
- 編集しながら自動保存される
- コメントを入れた吹き出しの位置調整を自動で行ってくれる
MindMeisterの欠点
- 無料会員だとMapを保存できるのは3つまで
まずは無料会員で全く問題なし
MindMeisterには4つの料金体系があります。
いわゆる無料会員の「ベーシック」
個人利用を想定した「パーソナル」
パーソナルを更に多機能にした「プロ」
主に企業向けの「ビジネス」
初めてマインドマップを利用する方、この記事を読んでいただいて初めてマインドマップという手法を知ったという方にはまずは無料会員である「ベーシック」をおすすめします。
理由は簡単で無料なのに基本的な機能はすべて使えるからです。
例えば最大3つまでマップを作成することができ、スタンプや色でマップをカスタムできたり、マップの共有・共同編集ができたりします。
こんなに操作性も良く完成度の高いツールが無料で使えるのは驚異的です。
他にも世の中にはたくさんのツールやアプリがあふれていますが、UIが分かりづらかったり、操作性に劣るものが多い印象です。
マップ数を増やしたくなったり、有料会員の機能が欲しくなった時に「パーソナル」へステップアップでも遅くはありません。
もちろん無料会員で作成していたマップは引き継げるので安心して下さい。
日常的に使うようになったらパーソナル会員へ
転職活動だけでなく日常生活においてもマインドマップは非常に便利です。
これはほんの一例ですが、
- 仕事でのアイデア出し
- プレゼンテーション資料作り
- 問題解決の方策を決める
- 意思決定のための思考整理
- 目標設定
- 複数の物事の比較検討
- To Doリスト
- 買い物リスト
- 家族との共有メモ
- 日記
などなど、さまざまなことに活用することができます。
そうなってくるとマップ数の上限が3つでは足りなくなりますので、「パーソナル」会員へのステップアップをおすすめします。
パーソナル会員ではマップ中にファイルを添付できたり、PDF等での保存や印刷、共有者とのチャット機能など
便利な機能が追加されます。
月に500円ほどかかりますが、それをはるかに上回るメリットを享受することができるでしょう。
きっとあなたにとって今年一番のライフハックになると思います。
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